イカは大変種類が多い生き物で、世界で約500種、日本近海には約130種いると言われています。

 ここでは、八戸漁港に水揚げされる代表的なイカを紹介します。

生鮮スルメイカ
生鮮スルメイカ

○スルメイカ

生息域:日本周辺からオホーツク海、東シナ海まで

外套長(胴体の長さ):約30㎝

八戸に水揚げされる時期:6月~翌年1月(生鮮)、7月~翌年2月(船凍)

 

 日本に水揚げされるイカの半分以上がこのイカであることから、「真イカ(まいか)」 とも呼ばれており、八戸に最も多く水揚げされるイカもスルメイカです。

 八戸では、小型いか釣船、トロール船、およびまき網船により漁獲された生鮮スルメイカ、中型いか釣船により漁獲された船凍スルメイカが水揚げされます。

 スルメイカは、煮物、焼き物、揚げ物の他にスルメや塩辛に加工するなど、その食べ方は様々ありますが、おすすめは小型イカ釣船により八戸前沖で漁獲された新鮮なスルメイカのお刺身です。

 

ヤリイカ
ヤリイカ

○ヤリイカ

生息域:日本周辺から黄海、東シナ海東部

外套長(胴体の長さ):約40㎝

八戸に水揚げされる時期:11月~翌年5月

 

 頭の先端が槍のように尖っていることから、ヤリイカと呼ばれます。一見するとスルメイカに似ているように思われますが、両者には明らかな違いがあります。スルメイカのエンペラ(耳)は胴体先端部に付いていますが、ヤリイカは胴体の真ん中よりやや上部に付いています。また、スルメイカは10本ある足のうち、2本(これを触腕と言います)が他の足より突出して長いですが、ヤリイカの足は全て同じ位の長さで、スルメイカよりも足が短いです。

 ヤリイカの産卵期は春で、産卵前の冬がヤリイカの一番美味しい時期、『旬』になります。八戸でも冬の始まりである11月頃から、トロール船で漁獲されたヤリイカが第二魚市場に並び始めます。

 ヤリイカは冬の高級イカであり、おすすめはやはりお刺身です。しかし、ヤリイカは熱を通しても身が硬くなりにくく、甘みも増すことから、煮付けや焼き物にしても美味しく食べることができます。

 

ペルーイカ(胴体)
ペルーイカ(胴体)

○アメリカオオアカイカ

生息域:カリフォルニア半島~南米太平洋岸

外套長(胴体の長さ):約120㎝

八戸に水揚げされる時期:通年

 

 ペルー沖で漁獲されることから、八戸では「ペルーイカ」と呼ばれており、大きいものでは胴体の長さが1mを超える大型のイカです。

 漁獲されたアメリカオオアカイカはコンテナに積み替えられ、耳、足、胴体など、各部位に切り分けられた状態で八戸の卸売場に水揚げされます。

 アメリカオオアカイカはそのままの状態でスーパーなどの店頭に並ぶことはなく、「イカステーキ」や「天ぷら」、「さきいか」などに加工され販売されています。

 

アカイカ
アカイカ

○アカイカ

生息域:世界の暖海域から冷水域まで広く分布

外套長(胴体の長さ):45㎝~60㎝

八戸に水揚げされる時期:6~7月、12月~翌年2月

 

 スルメイカに似た形ですが、スルメイカより大きく、色は赤紫色をしていることから「ムラサキイカ」とも呼ばれています。

 例年、5月の連休明けにアカイカ狙いの中型イカ釣船が出漁し、北太平洋沖でアカイカ漁を行います。その後12月まで日本海でスルメイカ漁を行い、再び1月からは三陸沖でアカイカ漁を行います。漁獲されたアカイカは船内で凍結し、冷凍された状態で第三魚市場に水揚げされます。

 生鮮の状態で流通することはほとんどなく、「イカステーキ」や「天ぷら」、「さきいか」などに加工され販売されています。

 

ニュージーランドスルメイカ
ニュージーランドスルメイカ

○ニュージーランドスルメイカ

生息域:ニュージーランド近海

外套長(胴体の長さ):約40㎝

八戸に水揚げされる時期:通年

 

 1980年代まではニュージーランド政府との二国間協定による操業が行われていたため、日本船による漁獲量も増加傾向にありましたが、1990年には日本船への割当量がなくなったため、これ以降日本船の漁獲量は激減しました。

 見た目、サイズ共にスルメイカに似ていることから、スルメイカと同様に加工原料として利用されています。